1950年代の米軍の土地収用に非暴力であらがい、「沖縄のガンジー」と呼ばれた阿波根昌鴻(あはごんしょうこう)(1901~2002)。その抵抗運動や住民の日常を自ら撮影した写真約350点が、埼玉県東松山市の「原爆の図 丸木美術館」で展示されている。沖縄県外での企画展は初めて。デジタルプリントにより、苦難の時代の記憶が蘇(よみがえ)ってくる。
敗戦後の米軍統治下の沖縄では、多くの土地が基地や軍用地にされた。53年の土地収用令をもとにした強制的な収奪は、「銃剣とブルドーザー」と呼ばれた。
阿波根は、沖縄北部の離島・伊江島で土地闘争の先頭に立った。55年に二眼レフカメラを購入した。立ち退きを迫る米軍の横暴や、島民たちが受けた被害を記録するためだった。
不当逮捕された家族の釈放を…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル